宅建に合格するには、だいたい300時間前後の勉強量が必要と言われています。
すでに民法を勉強していたり、再受験である程度知識がある方はもう少し少なくて良いかもしれませんが、
初学者の方は、余裕をもって合格するためにだいたい300時間を目安に勉強しましょう。
全体で300時間を目安とした場合、以下の勉強期間になります。
- 1日2時間で、5か月
- 1日1時間で、10か月
でも…平日の昼間働いているのに、勉強時間を2時間も確保するのはぶっちゃけ厳しいです。
わたしも直前期以外は、平日1時間が限界でした。
そのため、だいたい6~10か月かけて勉強するのが良いでしょう。
特に時間がない社会人は「勉強のスケジュールを立てること」大事にしましょう!
ちなみに私の場合は、年があけた1月頃から1日15分の勉強を始め、GW明けから本格的に勉強を始めました。
実質、半年もあれば宅建に合格することができます!(ちゃんと計画を立てて勉強すれば)
今回は、私がどのように勉強をしていたか・何をして過ごしていたかを月別で紹介します!
ぜひ、みなさんの勉強スケジュール作成にご活用ください。
Contents
宅建勉強スケジュール 1月~5月までは準備期間

1月~5月までは、毎日軽めに勉強していました。
ポイントは、毎日です。
毎日少しでも勉強することで「勉強を生活の一部にする」ということを意識しました。
この期間に「勉強に慣れる」ということを身につけたおかげで6月以降エンジンがかかりました!
それでは、少し詳しく説明します。
1月~3月 宅建を知る
この期間にやっていたことは以下の通りです。
- 使用する教材を決める
- 宅建にはどんな科目があるのか調べる
- 点数の配点を調べる
- 科目ごとの難易度を調べる
- 勉強する順番を決める
- 1日数分でもいいから勉強する
勉強に慣れるとか、試験のことを知るとかそういったことがメインですね。
なぜ、こういったことに力を入れていたのかというと「がっつり勉強することが大学受験以来だったのが不安…」だったからです。
この不安要素を軽くするために、「まずは敵を知ろう!」ということで宅建試験のアレコレを調べまくりました。
また、社会人になってから何もしてこなかったので、勉強に慣れるのは相当時間がかかるのではないかと思い、
まずは1日10~15分動画を見ることから始めました。
他の記事でも話していますが、スタディングの講義動画を眺める程度でした。

宅建についてググると、「どうやら民法が難しい・宅建業法が配点が高い」 ということがわかったので、
この2科目の動画を、通勤電車で眺めておりました。
私は動画での勉強をしていましたが、
テキスト派の方は、「テキストをぱらぱらと読んで、目を慣らすことからスタート」という感じですね。
どの勉強でも言われることですが、テキスト派の方はむやみにいろいろな本に手を出すのではなく、最初のうちは一冊に絞って勉強するのがおすすめです。

4月 一問一答始める
4月に入り、がっつり勉強しようと思っていたのですが、年度始めで仕事が忙しくなってしまい、がっつり勉強とはいかず。
またもや動画を眺める日々でした。
しかし…毎日少しずつ勉強していたので、勉強するということに抵抗がなくなっていました!!
民法や宅建業法の動画をさーっと1周眺めたので、4月からは2周目に入りました。
さらに、この時期からは動画を見終わったあとにスタディングのスマート問題集(一問一答)に取り組みました。
ちなみに、民法と宅建業法だけですね。
しかし、民法が私にとっては難しすぎたので、よく出題されると言われる項目にとりあえず絞って勉強することにしました。
2020年度で言うと、民法改正部分は必須ですね。こちらは優先的に勉強しましょう。
youtubeでみやざき先生や吉野先生が民法改正について解説してるので参考にしてください。
テキスト派の場合だと、テキスト2周目(民法&宅建業法) → 一問一答 っていう感じですね。
この時期に、基本的な用語や理屈を抑えるようにしましょう。
5月 頻出項目の理解をする
5月はGWがありますね。
今までのわたしなら、遊び呆けるまたはごろごろして過ごすのが鉄板でしたが…
受験時のGWは違いました!2日間くらいはお出かけしましたが、他の日は勉強にあてていました。
といっても、ずっと勉強していたわけではなく1日に2~3時間ですね。
この連休中は、勉強に集中して取り組む絶好のチャンスです。
家だとごろごろしてしまうので、席が広くてゆっくりできるカフェやファミレスで勉強していました。
勉強していた内容は、4月と同じような感じですね。
しかし、GW中で時間があったので今まで勉強してきた部分で「わかりにくいな、複雑だな」と感じた部分をノートにまとめたりしました。
わたしが最初につまずいたのは、こういった内容のところでした。
- 免許欠格(そもそも刑罰の種類がわからない)
- 業者と取引士の違い
- 35条と37条の内容がかぶっている
- 保証協会(お金の流れや期限がよくわからない)
宅建業法は内容が他の科目に比べて内容が易しめな分、過去問ではすごく細かい部分がキーになってくることが多いです。
わたしが今挙げた項目は、雰囲気で理解した気になっていると後々大変な思いをします!
早いうちにしっかり理解しておきましょう。
ここで一つ注意ですが…「ノートをきれいにまとめるのか好きな人」っていますよね。
わたしはぶっちゃけ、ノートをきれいにまとめる人は、要注意だと思っています。
ノートをきれいにまとめることが目的になってしまっていませんか?
すでに理解している部分までまとめようとしていませんか?
そんなにきれいにまとめようとしなくていいんです。すべてまとめる必要もありません。
わかりにくい部分だけ・自分が理解できるように・必要最低限。
ノートをとるならこれらを意識してみてください。
ちなみにGW中に珍しく勉強を頑張ったからか、GW空けに原因不明の発熱がありました。(笑)
何日間か仕事を休みましたが、その間も布団でスタディングの動画を眺めたりしていました。
宅建勉強スケジュール 6月~本格的に勉強開始!

この頃からは平日は1時間・休日も予定がないと1~2時間は勉強するのが習慣になっていました。
民法と宅建業法を中心に繰り返し動画を見たあとは、
スタディングのセレクト過去集(重要な過去問がピックアップされたもの)にも取り組むようになりました。
テキスト派の方も、各テキストに過去問が例としていくつか載っている場合がありますよね。
そういうのを少しずつ解きながら、過去問に慣れるということを意識しました。
正直、一問一答と過去問って全く別物のように見えます。
過去問は言い回しが難しかったり、文章が長かったりして拒否反応が出ます…
本格的に過去問に取り組む前に、少しずつ慣れるようにしましょう!
あとは、法令上の制限の動画もちらちらと見始めましたが…意味がわからなすぎたので、とりあえず飛ばすことにしました。(笑)
宅建勉強スケジュール 7月~過去問に挑戦・法令上の制限
勉強も慣れてきたころです。
そろそろ年度別の過去問に挑戦しよう!と思い、まずは過去問題集を購入しました。
だいたいどの問題集を買っても、10年分くらいは収録されていると思うので、好きなものを買うのが良いでしょう。
わたしはユーキャンのものを買いました。
あとは、今まで避けてきた法令上の制限を勉強しようと思い、まずは都市計画法から勉強を始めました。
しかし、似たような用語が多すぎるので、なかなか覚えるのが難しかったです。
そこで、youtubeが評判だった、みやざき先生の動画を初めて拝見しました!
かなり長丁場ですが、わかりやすいです。
例えば…用途地域なんかは種類が多く覚えにくいですが、どうしてこの地域ができたのかという経緯もお話してくれます。
絵や図も豊富で具体例も多く、見やすいです。
スタディングと平行して、みやざき先生の動画も拝見するようになりました。
法令上の制限は、過去問はやらずに一問一答から取り組みました。
ちなみに、最も細かい内容である建築基準法は、完全に後回しにしていました。
そして、7月の3連休あたりから、年度別の過去問に取り組み始めました!
最新の過去問はしばらく取っておこうと思い、
3年前くらいのものから、徐々に過去にさかのぼる感じで解いていきました。
あ、もちろん、全然解けません。
- 民法と宅建業法の過去問にチャレンジ
- 解説を読む
- もう1度動画を見る・テキストを読む
この繰り返しでした。
この時点では、問題を解くのにかかった時間や正解率は全く気にしていませんでしたが
過去問を解いた日にち・点数・間違えた問題 はチェックしていました。
5年分くらいを解いていくと、なんとなく「この問題見たことあるぞ?」っていうのが増えます。
慣れてきて重要な部分がわかるようになりますよ。
7月中は5~6年分くらいを1回解いたって感じですね。
この時点では民法も宅建業法も、半分くらいしか点数が取れていませんでした。
宅建勉強スケジュール 8月~過去問やりまくる!アプリ勉強も開始
この頃から、まだ勉強していなかった建築基準法と税その他の勉強を始めました。
これでようやく一通りのインプットが終わった感じです!
建築基準法は、とりあえず過去問の内容を暗記してから動画を見る。という感じで、ざっくり勉強していました。
とにかく8月は、毎日朝早く起きて1時間~1時間半程度、過去問演習に時間を費やしました。
8月中だと、過去10年分を3回は解いたと思います。
それに加えて、間違えたところは何回も繰り返し解いているので、もっとやっていますね。
この頃は、過去問を解くと平均25点~30点くらいの点数でした。
あと10点以上上げる必要がある…
やばい…という焦りから、過去問のスマホアプリをダウンロードしました!
過去問アプリはいくつかあると思いますが、わたしはスタケンを利用していました。
スマホでらくらく宅建講座『スタケン』ですね。(2020年度のアプリは現時点でまだ配信されていないようです)
スタケンには、項目別の過去問と年度別の過去問が収録されています。
自分が何回解いたか、正解率なども表示されるし、解説もわかりやすいのでおすすめです。
8月からは、スタケンを電車の中や職場での空き時間にやるようになりました。
わたしはお昼休みも同僚と話もせずスタケンをやっていましたが、適度な息抜きは大事なのでどうか無理はなさらず。

宅建勉強スケジュール 9月~模試と予想問題集に取り組むが…点数が伸びない!理由は?

過去問も10年分を何回か終わり、暇さえあればスタケンアプリをやっていたので、
過去問をある程度覚えてきてしまいました。
点数的にも40点ちょっとは取れるようになってきました。まあ、何回も繰り返してるからですが…
そこで、9月からは模試と予想問題集に取り組むことにしました。
私が受けたのはこちらです。
- 市販の予想問題集
- 会場で受ける模試(2回)
- 吉野塾のワンコイン模試(2回)
模試や予想問題集については、また詳しく別の記事で解説しようと思いますが、
結論「1回は会場で模試を受けてみたほうが良い」のでそのつもりでいた方がいいでしょう。
理由は、会場の緊張感が味わえる・時間配分がわかる・マークシートを塗る練習になる(笑) などいろいろあります。
しかし、ここで問題が発生します!!!
わたしは9月前半に受けた吉野塾のワンコイン模試で、28点というショッキングな点数を取ってしまいました…!
その他の市販の予想問題集でも30点前後という、9月にしてはかなり低い点数です。
あんなに過去問やってたのに…。
なんで点数が取れないの?
原因は、「過去問を完璧にやりこんでいなかった」ということです。
数回繰り返し解いて、ある程度点数が取れるようになっていましたが、完璧な状態ではなかったんですね。
過去問では50問中、毎年1~2問は難しくて正答率がかなり低い問題が出題されています。
そう、その1~2問以外は完璧にできることが重要なのです。
目安として47~48点です。(統計は除いています)
ここで、過去問をきちんと解きながらもう1度インプットをし直そうと思い、テキストを1冊購入してインプットに取り組みました。
そのテキストが、こちらです。
吉野先生の本ですね!ほんとにおすすめで、詳しくはこちらの記事に書いています。

ちなみに、吉野塾のワンコイン模試はかなりおすすめです。
500円で過去問レベルの模試を解くことができます。
他にも教材を配布しているようなので、知らない方はぜひ見てみてください。
基本に立ち返ったおかげで2回目の会場模試では39点だったので、そこそこ巻き返した感じになりました。
宅建勉強スケジュール 10月~過去問や基本的な問題に立ち返る。体調管理も

10月に入ると、新しいことは特に何もやらず、今までの復習と体調管理を徹底的に行いました。
またこの時期になるとありがたいことに、youtubeで直前対策系の動画をいろいろな先生方があげてくれます。
統計や法改正、今年出題されそうなヤマの部分など。
そういう動画を参考にしつつ、無理せず過ごす感じですね。
10月は、有休も何日か取ったりして試験に備えていました。
まとめと反省点 毎日コツコツと勉強しよう。スケジュールを立てることは重要
以上が、わたしの宅建試験勉強スケジュールでした。
自分の中では、割と早くから計画を練っていたつもりでしたが、9月になっても点数が取れないというハプニングがありました。
結果的にそこから巻き返したからよかったのですが、
もう少し早い段階で過去問をやりこんでおけばよかったかなと感じました。
今年受験するみなさんには、余裕をもって早めに過去問に取り組むことをおすすめします!
ぜひこの記事が、みなさんの勉強スケジュール作成のお役に立てれば幸いです。
私以外でも、いろんな方のブログや合格体験記を読んで、しっかりとスケジュールを立てて勉強しましょう!
よろしければこちらの記事もどうぞ

